2009年公開の映画『シャーロック・ホームズ』（監督：ガイ・リッチー）は、アーサー・コナン・ドイルの名探偵ホームズを大胆に再解釈したアクション・ミステリー作品です。主演はロバート・ダウニー・Jr（ホームズ役）とジュード・ロウ（ワトソン役）です。
🕵️♂️ あらすじ（ネタバレあり）
序盤：黒魔術殺人事件
舞台は1890年のロンドン。ホームズとワトソンは、黒魔術の儀式で女性を殺害していたブラックウッド卿を逮捕。彼は死刑に処され、ワトソンが死亡を確認します。
ところが数日後、ブラックウッドが「蘇った」との噂が広まり、墓を調べると棺の中には別人（ルーク・リオドン）の死体が。ブラックウッドは生きている可能性が浮上します。
中盤：陰謀の拡大
ホームズは、かつての因縁の相手アイリーン・アドラーからリオドンの捜索を依頼されます。調査の過程で、ブラックウッドが科学と魔術を融合させた装置を開発していたことが判明。
さらに、ブラックウッドは秘密結社「第4修道会」の支配を目論み、父であるサー・トマスを含む幹部たちを次々と殺害。目的はイギリス政府の転覆と世界征服でした。
終盤：議会への毒ガス計画
ホームズはブラックウッドの次の標的が議会であると推理。彼は毒ガス装置を使って議員全員を殺害しようとしますが、ホームズたちは装置を無力化し、計画を阻止。
クライマックスは建設中のタワーブリッジでの対決。ホームズはブラックウッドの「魔術」のトリックを見破り、彼をロープで吊るし、最終的にブラックウッドは落下して死亡します。
ラスト：新たな敵の影
事件解決後、アイリーンはホームズに「自分の雇い主はモリアーティ教授」だと告げます。彼はホームズと同等の知性を持ち、さらに危険な存在。物語は続編『シャドウ ゲーム』へと繋がります。
この作品は、従来のホームズ像とは異なり、肉体派でユーモアも交えたキャラクター描写が特徴です。アクションと推理が融合したテンポの良い展開で、ホームズの頭脳戦と身体能力の両面が楽しめます。