映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』(1999年公開)は、ロマノフ王朝の秘宝を巡る壮大なミステリーと、怪盗キッドの華麗な登場が魅力の劇場版第3作です。
🧩 起:怪盗キッドの予告状とロマノフの秘宝
- 鈴木財閥の蔵から、ロマノフ王朝の遺産「インペリアル・イースター・エッグ」が発見される。
- 怪盗キッドから「世紀末の魔術師」と名乗る予告状が届き、エッグを狙うと宣言。
- 鈴木会長は毛利小五郎に護衛を依頼し、コナン、蘭、園子らと共に大阪へ向かう。
- 現地では服部平次と遠山和葉も合流。展示会場は大阪城近くの美術館。
- エッグに興味を示す人物が複数登場:ロシア大使館員セルゲイ、美術商の乾、研究家の浦思青蘭、映像作家の寒川竜。
🧠 承:キッドの犯行と謎の狙撃
- コナンと平次はキッドの予告状の暗号を解読。犯行時刻は午後7時20分、場所は通天閣。
- キッドは催眠ガスで警備を突破し、ハンググライダーで逃走。
- 逃走中、何者かに右目を狙撃され海へ転落。キッドは行方不明に。
- エッグは回収されるが、狙撃犯の正体は不明。
🚢 転:豪華客船での第二の事件
- エッグを東京へ運ぶため、コナンたちは豪華客船に乗船。
- 船上で寒川竜が右目を撃たれて殺害される。キッドの事件と同様の手口。
- コナンは阿笠博士の協力で、国際指名手配犯「スコーピオン」の存在を突き止める。
- スコーピオンはロマノフ王朝の財宝を狙い、右目を撃つ手口で知られる。
- 船にはエッグの製作者・香坂喜市の子孫である香坂夏美も同乗していた。
🎭 結:真犯人の正体とキッドの再登場
- コナンは事件の真相に迫り、スコーピオンの正体が浦思青蘭であることを突き止める。
- 彼女はロマノフ王朝の末裔で、皇帝一家の仇討ちを目的に犯行を重ねていた。
- 浦思は逮捕され、事件は解決。
- キッドは実は生きており、寒川に変装して船に潜入していたことが判明。
- 右目の狙撃はフェイクで、逃走のための演出だった。
- 最後はキッドが再び姿を消し、コナンとの因縁は続く。
🔍 補足ポイント
要素 | 詳細 |
---|---|
主題歌 | B’z「ONE」 |
犯人 | 浦思青蘭(スコーピオン) |
トリック | キッドの変装、予告状の暗号、右目狙撃のフェイク |
舞台 | 大阪 → 豪華客船 → 東京 |
この作品は、ロシア皇帝の歴史や怪盗キッドの美学、そしてコナンの推理力が絶妙に絡み合ったサスペンスで、シリーズの中でも特に人気の高い一本です。