映画『ある閉ざされた雪の山荘で』(2024年)は、東野圭吾の同名小説を原作にした密室型サスペンスで、演劇と殺人が交錯する心理劇です。
🏔️ 基本設定と導入
- 舞台は雪に閉ざされた山荘「Shiki Villa」。
- 劇団「水滸」の最終オーディションとして、7人の劇団員+部外者1名(久我和幸)が集められる。
- 演出家・東郷陣平からの指示で、4日間の合宿中に「連続殺人事件の即興劇」を演じることになる。
- 探偵役として謎を解いた者が、次回舞台の主演を獲得できるという設定。
🔪 殺人劇の展開(ネタバレ)
1日目:導入
- 久我は劇団員たちと打ち解けるが、芝居に対する異常な執着を見せる。
- 夕食中、「芝居とは殺し合い」と語る久我の言葉が不穏な空気を生む。
2日目:笠原温子の“殺害”
- メッセージが流れ「温子はピアノ室でヘッドフォンのコードで絞殺された」と告げられる。
- 役者たちは混乱し、これは演技なのか本当の殺人なのか疑心暗鬼に陥る。
3日目:元村由梨江の“撲殺”
- 由梨江が姿を消し、血糊と本物の血が混在する部屋が発見される。
- 久我のビデオカメラには、黒いフードの人物が死体を運び出す映像が映っていた。
🎭 真相と結末
- 実は“殺された”役者たちは死んでおらず、演出家の指示で退場していた。
- しかし久我はこの「芝居」を現実の殺人に変えようとしていた。
- 久我はかつて劇団員・麻倉麻美の演技に魅了されていたが、彼女が劇団から排除されたことに怒りを抱いていた。
- 久我の目的は、劇団員たちに“本物の芝居”をさせること=命を懸けた演技。
- 最終的に久我は暴走し、実際の殺人を試みるが、劇団員たちの協力で阻止される。
🧩 テーマと構造
- 虚構と現実の境界が曖昧なまま進行し、観客にも「これは演技か? 本物か?」という疑問を突きつける。
- アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』をモチーフにした構成。
- 芝居への執着、排除された者の復讐、集団心理などが絡み合う。