映画『アイデンティティー』(2003年公開、監督:ジェームズ・マンゴールド)は、サスペンスと心理ホラーが融合した巧妙などんでん返し作品です。
🌀 物語の概要
- 舞台は豪雨の夜のモーテル。
- 11人の男女が偶然そこに集まり、次々と何者かに殺されていく。
- 同時進行で、死刑囚マルコム・リバースの再審理が行われている。
🧩 登場人物(実は全員…)
名前 | 特徴・役割 |
---|---|
エド | 元刑事。冷静で正義感が強い。 |
パリス | 元売春婦。芯のある女性。 |
ロード | 囚人を移送中の刑事。高圧的。 |
ラリー | モーテルの支配人。秘密を抱える。 |
キャロライン | 女優。傲慢な性格。 |
ジョージ | 再婚した夫。優しいが気弱。 |
アリス | ジョージの妻。事故で重傷。 |
ティモシー | アリスの息子。無口な少年。 |
ジニー | 新婚女性。夫の浮気を疑う。 |
ルー | ジニーの夫。短気。 |
囚人 | 謎の存在。殺人犯とされる。 |
🧠 真相とどんでん返し
- モーテルで起きている殺人事件は現実ではなく、死刑囚マルコムの精神世界で起きている。
- 11人の登場人物は、すべてマルコムの**多重人格(解離性同一性障害)**の一部。
- モーテルでの殺人は、マルコムの中で殺人犯の人格が他の人格を消していく過程だった。
- エドは自分が実在しない人格の一つだと気づき、殺人犯の人格(ロード)を排除しようとする。
- 最後に生き残ったのはパリスの人格。彼女がマルコムの中で唯一残った人格として、死刑を免れ入院することになる。
🔥 ラストの衝撃
- パリスは果樹園で新たな人生を始めるが、地面から「1号室の鍵」を見つける。
- そこに現れたのは、無口だった少年ティモシー。
- 実は真の殺人犯人格はティモシーだった。
- ティモシーはパリスを殺し、マルコムの体を再び支配。現実世界で医師らを手にかける。
この映画は、観客の認識を巧みに裏切る構造で、サスペンスと心理ミステリーの醍醐味が詰まっています。人格の一掃というテーマが、サイコスリラーとして非常に強烈な印象を残します。