映画『検察側の罪人』(2018年)は、雫井脩介の同名小説を原作に、正義とは何かを問う重厚な法廷サスペンスです。
🧑⚖️ 登場人物
- 最上毅(木村拓哉):東京地検のエリート検事。過去の事件に強い執着を持つ。
- 沖野啓一郎(二宮和也):最上を尊敬する若手検事。理想と現実の間で葛藤する。
- 松倉重生(酒向芳):過去に殺人事件の重要参考人だった男。現在は別の殺人事件の容疑者。
- 諏訪部利成(松重豊):闇ブローカー。最上と裏で繋がる。
- 丹野和樹(平岳大):最上の大学同期。政界に転じるも不正疑惑で追い詰められる。
📖 あらすじ(ネタバレあり)
【起】再び現れた“罪人”
- 蒲田で老夫婦が殺害される強盗殺人事件が発生。
- 容疑者の中に、最上が学生時代に関わった未解決殺人事件の重要参考人・松倉の名前が。
- 最上は松倉を強引に別件逮捕し、沖野に取り調べを任せる。
【承】正義の揺らぎ
- 沖野は松倉の過去の事件を引き合いに出し、録音を切った状態で自白を引き出す。
- 最上は松倉への憎しみを募らせ、正義の名のもとに彼を裁こうとする。
- 一方、丹野は政界の不正を暴こうとするも、逆に追い詰められ自殺。
【転】検事の一線
- 老夫婦殺害事件の真犯人は別の人物・弓岡である可能性が浮上。
- 最上は諏訪部を使い、弓岡を箱根に誘い出して殺害。
- 「正義に固執した検事は犯罪者になる」と語っていた最上自身が、その道を選んでしまう。
【結末】それぞれの選択
- 沖野と事務官の橘は検察を去る。
- 松倉は釈放され、沖野は謝罪の意思を示すが、松倉は冷笑する。
- 最上は自らの正義を貫いたが、その代償はあまりに大きかった。
🎬 テーマと評価
- 「正義とは何か」「検察の限界」「個人の倫理と制度の矛盾」を描く社会派ドラマ。
- 木村拓哉と二宮和也の対峙が話題となり、重厚な演技が高く評価された。
- 原作とは異なる展開やキャラクター設定もあり、映画独自の解釈が光る。