🎬 作品概要
- 監督:長谷部安春
- 主演:六角精児(米沢守)
- 共演:萩原聖人、市川染五郎(十代目松本幸四郎)、紺野まひる、伊武雅刀 ほか
- 元は『相棒 劇場版1』のマラソン大会シーンから枝分かれする形で始まるスピンオフ
- ジャンル:ミステリー/コメディ要素あり
📝 あらすじ(ネタバレ込み)
起:元妻の“死”
- 東京ビッグシティマラソンの映像を鑑識でチェックしていた米沢は、数年前に離婚した元妻・知子らしき女性を発見。
- 住所を調べて訪ねるが、表札は「真鍋知子」。再婚したと思い会わずに帰る。
- 翌日、その「真鍋知子」が自宅で遺体となって発見される。枕元には遺書と青酸カリ。自殺と断定されるが、米沢は遺体に元妻にあるはずのほくろがないことに気づく。毛髪鑑定で血液型も異なり、別人だと判明。
承:刑事・相原との協力
- 所轄刑事の相原誠が現れ、亡くなった真鍋知子は自分の元妻だと名乗る。
- 相原は自殺説に納得せず、米沢に協力を依頼。二人は彼女の勤務先・青少年防犯協会を訪ねる。
- 職場では理事長によるセクハラの噂があるが、決定的な証拠はなし。協会は警察上層部の天下り先で、捜査中止の圧力がかかる。
転:不審な証拠
- 知子のアパートを再捜索し、盗聴器を発見。さらに青酸カリの入手経路を追うと、ネット経由で購入し一部を私書箱に送っていたことが判明。
- 再び協会を訪れると、理事長室にも同型の盗聴器が。加えて、知子が架空口座で横領していた証拠(通帳と防犯カメラ映像)が提示される。
- しかし米沢は、通帳の指紋が死後につけられたものだと突き止め、横領は彼女を陥れるための偽装だと確信。
結:罠と告白
- 自宅待機処分を受けても捜査を続けた米沢と相原は、関係者を集めて“他殺の証拠”を提示。
- 被害者が自宅に盗聴器を仕掛ける理由はない
- 横領通帳の指紋は死後のもの
- 遺書は日記の一部を切り取った偽物
- 米沢は「日記の内容がブログに載っていた」と嘘をつき、日記を知る人物=犯人を炙り出す作戦に出る。
- 動揺した協会職員の女性が口を滑らせ、真相が露見。知子は横領の真犯人に気づき、口封じのため青酸カリで殺害されていた。
ラスト
- 事件は解決するが、米沢の元妻の行方は分からないまま。
- 右京や亀山は直接捜査に関わらないが、右京が渡した落語DVDが事件解決のヒントとなる。
- コメディタッチのやり取りと、米沢らしい執念深い推理で幕を閉じる。
💡 見どころ
- スピンオフならではの視点:鑑識官が主役の地道な捜査劇。
- 軽妙な掛け合い:米沢と相原の凸凹コンビ感。
- 本編とのリンク:劇場版1の事件と同時進行する裏側の物語。