映画『スオミの話をしよう』(2024年公開、監督・脚本:三谷幸喜)は、失踪事件を軸に展開するミステリー・コメディです。
🧩 物語の概要
- 詩人・寒川しずお(坂東彌十郎)の妻・スオミ(長澤まさみ)が突然失踪。
- 騒ぎを避けたい寒川は、スオミの元夫で刑事の草野圭吾(西島秀俊)に捜査を依頼。
- 草野と部下の小磯(瀬戸康史)が寒川邸に赴くと、次々とスオミの元夫たちが現れる。
👥 登場する元夫たちと“スオミ像”
元夫 | 演者 | スオミの印象 |
---|---|---|
魚山大吉 | 遠藤憲一 | ツンデレで厳しく優しい体育教師の妻 |
十勝左衛門 | 松坂桃李 | ビジネスパートナーとして万能な女 |
宇賀神守 | 小林隆 | 中国人と誤認されるほど寡黙な女性 |
草野圭吾 | 西島秀俊 | 従順で控えめな妻 |
寒川しずお | 坂東彌十郎 | 活動的でハイソな家庭的な女性 |
それぞれが語るスオミ像はまるで別人。観客は「スオミとは何者なのか?」という謎に引き込まれます。
📞 誘拐事件の展開
- 犯人からの電話で「3億円の身代金」を要求される。
- 寒川は「詩人がそんなに金持ちだと思われたくない」と渋る。
- 元夫たちが金を出し合い、セスナ機で現金を空中投下するという奇妙な展開に。
🧠 真相とどんでん返し
- 小磯の推理により、寒川の世話係・乙骨(戸塚純貴)が共犯者と判明。
- 主犯はなんとスオミ自身。
- 失踪事件はスオミが仕掛けた“元夫たちへの試練”であり、彼らの愛情や理解度を試すゲームだった。
- スオミは顧問弁護士を名乗る女性と共に登場し、すべてを明かす。
🎯 ラストの意味
- スオミは「人に合わせる天才」であり、誰にとっても“理想の女性”だった。
- しかしその実像は誰にも掴めない。
- タイトル『スオミの話をしよう』は、「語られるスオミは語る者の鏡像にすぎない」という皮肉を含む。
この作品は、三谷幸喜らしい群像劇と会話劇の妙が光る一作で、笑いと謎解きが絶妙に融合しています。