映画『沈黙の戦艦』(原題:Under Siege、1992年)は、スティーヴン・セガール主演のアクション映画で、戦艦を舞台にしたサスペンスと銃撃戦が展開される作品です。以下、完全ネタバレありで、できるだけ詳細にストーリーを解説します。
⚓ 登場人物と設定
ケイシー・ライバック(スティーヴン・セガール)
元ネイビーシールズの対テロ部隊指揮官。現在は戦艦ミズーリのコックとして勤務。ウィリアム・ストラニクス(トミー・リー・ジョーンズ)
元CIAエージェント。テロリスト集団のリーダー。クリル中佐(ゲイリー・ビジー)
ミズーリ副艦長。ストラニクスと内通している裏切り者。ジョーダン・テート(エリカ・エレニアック)
パーティー用に呼ばれたプレイメイト。後にライバックの相棒となる。
🧨 あらすじ(詳細・ネタバレ)
第1幕:戦艦ミズーリの最後の航海
- 戦艦ミズーリは退役を控え、ハワイからサンフランシスコへ向けて最後の航海に出る。
- 艦長アダムスの誕生日に合わせて、クリル中佐がサプライズパーティーを企画。バンドとダンサーをヘリで艦に招く。
- コックのライバックは料理の準備中、クリルと衝突し冷凍庫に監禁される。
第2幕:テロリストの襲撃
- ヘリで乗艦したバンドとダンサーの正体は、ストラニクス率いる武装テロ集団。
- 彼らは艦長を殺害し、乗員を船倉に監禁。戦艦を完全に制圧する。
- 目的は艦に搭載された核ミサイルを奪い、潜水艦で国外へ持ち出すこと。
第3幕:ライバックの反撃開始
- 冷凍庫から脱出したライバックは、敵兵を次々と撃退。
- ケーキの中に隠れていたジョーダンを救出し、行動を共にする。
- ライバックは乗員を解放し、艦内でゲリラ戦を展開。
第4幕:正体判明と全面戦闘
- ストラニクスはライバックの正体が元ネイビーシールズ指揮官であることを知り驚愕。
- ライバックは艦の主砲を操作し、潜水艦を撃沈。クリル中佐も爆死。
- ストラニクスは核ミサイル2発を発射。1発は戦闘機により撃墜されるが、もう1発はホノルルへ向かう。
🔥 クライマックスと結末
- ライバックはストラニクスと直接対決。壮絶な格闘の末、ストラニクスを倒す。
- CIAから解除コードを聞き出し、ホノルルへ向かう核ミサイルを空中爆破。
- 戦艦は奪還され、乗員たちはライバックを英雄として称える。
- ラストは艦長の葬儀。ライバックは敬礼を捧げ、ジョーダンとキスを交わす。
🧠 補足と見どころ
- 本作はセガール主演「沈黙シリーズ」の第1作(日本独自の呼称)で、続編は『暴走特急』。
- 戦艦ミズーリは実在し、真珠湾攻撃や降伏文書調印式にも関わった歴史的艦。
- アクションと軍事サスペンスが融合した構成で、セガールの格闘技と銃撃戦が見どころ。
この映画は、構造と展開に注目する方にとって、非常に分析しがいのある作品です。