気分を出してもう一度

映画『気分を出してもう一度』(原題:Voulez-vous danser avec moi?、1959年)は、ブリジット・バルドー主演のコメディタッチのサスペンス作品です。以下、完全ネタバレを含む詳細な内容を紹介します。


🎬基本情報

  • 監督:ミシェル・ボワロン
  • 主演:ブリジット・バルドー(ヴィルジニー役)
  • 製作国:フランス・イタリア合作
  • ジャンル:サスペンス・コメディ
  • 原作:ケリー・ルーズ『The Blonde Died Dancing』

🧵あらすじ(完全ネタバレ)

第1幕:恋と結婚

裕福な実業家の娘・ヴィルジニー(ブリジット・バルドー)は、歯科医のエルヴェと恋に落ち、父の反対を押し切って結婚する。新婚生活は順調に見えたが、ある日些細な喧嘩からヴィルジニーは家出してしまう。

第2幕:夫の浮気疑惑

エルヴェは街に繰り出し、ダンス講師のアニタと出会う。軽い気持ちでアニタの部屋に立ち寄ったエルヴェは、そこで密かに写真を撮られてしまう。後日、アニタはその写真を使ってエルヴェを脅迫し、多額の金を要求する。

第3幕:殺人事件発生

ヴィルジニーは夫の浮気を疑い、アニタのダンススクールを訪れる。そこで彼女が目にしたのは、アニタの死体とピストルを手にした夫・エルヴェの姿だった。エルヴェは無実を主張するが、状況は彼に不利だった。

第4幕:真相を追うヴィルジニー

ヴィルジニーは夫の潔白を信じ、独自に事件の調査を開始。彼女はアニタの周囲の人々や関係者に接触し、次々と容疑者が浮かび上がる。事件は二転三転し、ヒッチコック風の展開で観客を翻弄する。

終幕:真犯人と結末

最終的に、アニタを殺したのは彼女の元恋人であり、嫉妬と金銭トラブルが動機だったことが判明。エルヴェの無実は証明され、ヴィルジニーとエルヴェは再び絆を取り戻す。事件は解決し、ヴィルジニーは華麗なダンスで幕を閉じる。


🎭作品の魅力と特徴

  • ブリジット・バルドーの魅力:ファッション、ダンス、表情すべてがチャーミングで、彼女の魅力を最大限に引き出す演出。
  • サスペンスとコメディの融合:殺人事件を軸にしながらも、軽快なテンポとユーモアで展開。
  • 60年代のレトロな雰囲気:衣装、音楽、演出が時代の空気を色濃く反映。

🕵️‍♀️補足:タイトルの意味

「気分を出してもう一度」は、原題「Voulez-vous danser avec moi?(私と踊ってくれませんか?)」の邦訳で、物語の中でヴィルジニーが何度も踊るシーンが象徴的。ダンスは彼女の自由と愛の象徴でもあり、事件の緊張感を和らげる役割も果たしています。


この作品は、ブリジット・バルドーの魅力を堪能しながら、軽妙なサスペンスを楽しめる一作です。レトロ映画やフランス映画に興味がある方には特におすすめです。