映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』(2023年)は、2021年に実際に起きた「ゲームストップ株騒動」を題材にした痛快な金融ドラマです。
💸 物語の背景
- 舞台は2020〜2021年のアメリカ。
- ゲームストップ(GME)というゲーム小売企業の株が、SNSを通じて個人投資家たちの間で急騰。
- 一方、大手ヘッジファンドはこの株を「空売り」していたため、株価上昇によって莫大な損失を被ることに。
🧠 登場人物(実在モデルあり)
- キース・ギル(ポール・ダノ):通称「Roaring Kitty」。YouTubeやRedditでGME株の価値を訴えた個人投資家。
- ジェニー(アメリカ・フェレーラ):看護師でシングルマザー。キースに共感し投資を始める。
- ゲイブ・プロトキン(セス・ローゲン):ヘッジファンド「メルビン・キャピタル」創業者。空売りで大損。
- スティーヴ・コーエン&ケン・グリフィン:大手ファンド「ポイント72」「シタデル」の代表。メルビンを救済するも株価暴騰に苦しむ。
📖 あらすじ(ネタバレあり)
【起】SNS発の革命
- キースは自宅の地下室から「GME株は過小評価されている」と動画で発信。
- Reddit掲示板「WallStreetBets」で彼の投稿が拡散され、個人投資家たちが次々とGME株を購入。
【承】ショートスクイーズの発生
- 空売りしていたヘッジファンドは株価急騰により損失が膨らみ、メルビン・キャピタルは破綻寸前。
- 大手ファンドが資金注入するも焼け石に水。
- 一方、庶民たちは「I like the stock(この株が好き)」という信念で売らずに持ち続ける。
【転】取引停止と怒り
- 株取引アプリ「ロビンフッド」がGME株の売買を一時停止。
- 個人投資家たちは「市場操作だ」と激怒し、議会での公聴会にまで発展。
- キースも証言台に立ち、「私はただ株が好きだった」と語る。
【結末】勝者なき戦い
- GME株は乱高下し、最終的には暴落。
- 一部の個人投資家は利益を得るが、多くは損失を抱える。
- キースは静かにネットから姿を消すが、彼の行動は「金融民主化」の象徴として語り継がれる。
🎬 作品の特徴と評価
- 監督:クレイグ・ギレスピー(『アイ,トーニャ』『クルエラ』)
- 原作:ベン・メズリック『The Antisocial Network』
- ジャンル:金融ドラマ × コメディ × 実話ベースの群像劇
- テーマ:庶民 vs 金融エリート、情報の力、投資の倫理