映画『名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)』は、2003年公開の劇場版第7作で、京都を舞台にした和風ミステリーとアクションが融合した人気作です。
🧩 起:連続殺人と源氏蛍の謎
- 東京・大阪・京都で、翁の能面を被った人物による連続殺人事件が発生。
- 被害者は全員、古美術品を狙う窃盗団「源氏蛍」のメンバーで、犯人は彼らの持っていた『義経記』を持ち去る。
- 西の高校生探偵・服部平次は事件に興味を持ち、京都へ向かう。彼には幼少期に京都で出会った少女への初恋の記憶があり、その水晶玉を今も大切にしている。
- 一方、毛利小五郎のもとには、京都の山王寺から「盗まれた秘仏の在り処を示す暗号が届いた」との依頼が入り、コナン、蘭、園子と共に京都へ。
🕵️♂️ 承:暗号と再会、そして襲撃
- 山王寺の住職から、秘仏「薬師如来像」が8年前に盗まれたこと、そして最近届いた謎の絵による暗号の話を聞く。
- コナンは事件の鍵が「源氏蛍」にあると見て、義経ゆかりの地を巡る中で平次と再会。二人は協力して捜査を開始。
- 鞍馬山で平次が矢で襲撃されるが、間一髪で回避。犯人を追うも逃げられる。
- さらに源氏蛍のメンバーがまた一人殺害され、事件は深まっていく。
⚔️ 転:初恋と人質、犯人の正体
- 平次は和葉と一度大阪へ戻ろうとするが、再び犯人に襲われる。剣道で応戦するも、相手の腕前に圧倒され、和葉の助けで命拾い。
- 平次は負傷しながらも京都に戻り、事件解決へ動く。
- しかし犯人からの電話で、和葉が人質にされたことが判明。平次は怪我を押して救出に向かう。
- 犯人の正体は、源氏蛍のNo.2「武蔵野弁慶」こと西条大河。彼は「次の源義経の座」を得るため、他のメンバーを次々と殺害していた。
🎯 結:秘仏の謎と平次の初恋の真実
- 源氏蛍のリーダー「源義経」は、自らの死期を悟り、秘仏を隠し「見つけた者に義経の座を譲る」と遺言を残していた。
- 平次が幼少期に拾った水晶玉こそが、秘仏の一部だった。
- 最後はコナンと平次の推理で事件を解決。西条は逮捕され、秘仏も無事発見される。
- 平次の初恋の相手は、舞妓の千賀鈴であることが判明。和葉は複雑な気持ちを抱きながらも、平次との絆を深めていく。
この作品は、京都の風情ある街並みと歴史的背景を活かした演出が魅力で、服部平次の人間味ある描写が光ります。アクション、推理、恋愛が絶妙に絡み合った、劇場版コナンの中でも屈指の完成度です。