🎬 作品概要
- 監督:和泉聖治
- 主演:水谷豊(杉下右京)、寺脇康文(亀山薫)
- ゲスト:木村佳乃、西田敏行、本仮屋ユイカ、平幹二朗 ほか
- 舞台:東京ビッグシティマラソン当日、3万人のランナーと15万人の観衆が集う中で発生する連続殺人・大規模テロ計画
📝 あらすじ(ネタバレ込み)
起:不可解な連続殺人
- 大雨の夜、元ニュースキャスター仲島の遺体が電波塔に吊るされて発見される。現場には「f6」という謎の記号。
- 同時期、衆議院議員・片山雛子の事務所に小包爆弾が届き、右京と薫が警護に。移動中にも鉄パイプ落下やラジコン爆弾などの襲撃があり、現場には「d4」の記号が残されていた。
承:ネット上の“人民法廷”
- 被害者たちは、ネット掲示板「人民法廷」で過激発言を裁かれ“死刑判決”を受けた人物たちだった。
- 現場の記号はチェスの棋譜で、犯行は対局の進行に沿って行われていると判明。
- さらに、被害者に接触していた女子大生・守村やよいの存在が浮上。
転:5年前の人質事件
- やよいの本名は木佐原康江。5年前、兄・渡は海外の紛争地でNPO活動中にゲリラに拉致され、日本政府が身代金支払いを拒否したため殺害された。
- 政府は「自己責任」と突き放し、世論やマスコミもバッシング。家族は社会的に追い詰められた。
- やよいは兄の親友・塩谷和範が事件の実行犯だと示唆する。
クライマックス:マラソン当日
- チェス盤の最終形がマラソンコースと一致し、次の犯行現場が大会だと判明。
- 米沢の顔認証で塩谷を発見するが、右京は彼が“真犯人ではない”と見抜く。
- 表彰式会場で元首相・御厨を狙う男を発見。それはやよいの父・木佐原芳信だった。
結末:真の目的
- 木佐原の拳銃は空。狙撃は見せかけで、真の狙いは御厨に5年前の人質事件の機密文書「Sファイル」の存在を公の場で認めさせることだった。
- 木佐原は末期がんで余命半年。裁判で全てを明らかにするつもりだったが、上層部の妨害で公判は先延ばしに。
- 彼は取り調べ中に倒れ、真実は闇に葬られかける。右京と薫は、正義と現実の狭間で苦い思いを抱く。
💡 見どころ
- 社会派テーマ:自己責任論、政府の人質対応、情報隠蔽。
- 謎解き要素:チェスの棋譜を使った犯行予告と推理。
- スケール感:市街地マラソンを舞台にした大規模テロ阻止劇。
- 人間ドラマ:正義を貫こうとする者と、それを阻む権力構造の対比。