🎬 作品概要
- 原題:Contratiempo
- 監督:オリオル・パウロ
- 主演:マリオ・カサス(ドリア)、アナ・ワヘネル(グッドマン)、バルバラ・レニー(ローラ)、ホセ・コロナド(トマス)
- ジャンル:密室殺人/心理戦/どんでん返し
📝 あらすじ(ネタバレ込み)
密室殺人の発端
若き実業家ドリアは、不倫相手ローラ殺害の容疑で起訴される。現場はホテルの密室、床には10万ユーロの札束。ドリアは無実を主張し、敏腕弁護士グッドマンを雇う。3か月前の事故
ドリアとローラは密会帰りに鹿を避けて衝突事故を起こし、相手の青年ダニエルが死亡。通報を拒んだローラの提案で、ドリアは遺体を車ごと湖に沈める。
しかしローラは車の故障で地元の男トマスに助けられ、その家で見た写真から、事故の犠牲者が彼らの息子ダニエルだと知る。隠蔽と脅迫
ドリアは車を廃棄し、パリにいたと偽装。ローラは暴走し、ダニエルが銀行横領で失踪したように偽装。やがてドリアに10万ユーロを要求する脅迫状が届く。ホテルでの悲劇
指定されたホテルの一室で、ドリアは背後から殴られ気絶。目覚めるとローラが殺されており、警察が突入。密室状況からドリアが犯人とされる。弁護士の推理と誘導
グッドマンは「犯人はトマスで、妻(ホテル従業員)の協力で密室を作った」と推理。ドリアに湖の場所を地図で示させ、さらにダニエルがまだ生きていたのを自ら殺したことまで引き出す。衝撃の正体
グッドマンは部屋を出て向かいのホテルへ。そこにいたのはトマスで、グッドマンは変装したトマスの妻だった。全てはドリアの自白を引き出す罠で、会話は録音済み。トマスは警察に通報する。ラスト
呆然とするドリアの前に、本物のグッドマン弁護士が現れ、全てが終わったことを悟らせる。ドリアは完全に追い詰められ、物語は幕を閉じる。
💡 見どころ
- 二重三重のどんでん返し:観客の予想を裏切る構成。
- 密室トリックと心理戦:物理的トリックと会話術の融合。
- 道徳的テーマ:保身と罪の意識、復讐の正当性を問う物語。