映画『探偵マーロウ』(2022年製作)は、レイモンド・チャンドラー原作のハードボイルド探偵フィリップ・マーロウを主人公にしたミステリー作品で、リーアム・ニーソンが主演を務めています。
🎬 基本情報
- 原題:Marlowe
- 公開年:2022年(日本公開は2023年)
- 監督:ニール・ジョーダン
- 主演:リーアム・ニーソン(フィリップ・マーロウ)
- 原作:ジョン・バンヴィル(ベンジャミン・ブラック名義)『黒い瞳のブロンド』
- 舞台:1939年ロサンゼルス
🕵️♂️ あらすじ(ネタバレあり)
【起】謎の依頼
探偵フィリップ・マーロウのもとに、セレブな美女クレア・キャヴェンディッシュが訪れ、突然姿を消した愛人ニコ・ピーターソンを探してほしいと依頼。ニコは映画業界の人間で、すでに交通事故で死亡しているとされていたが、クレアは「メキシコで見かけた」と主張。
【承】ハリウッドの闇
マーロウは調査を進める中で、ニコの死には不審な点が多く、映画業界の裏社会や麻薬取引、偽装殺人の可能性が浮上。ニコの妹リンも登場するが、彼女は後に殺害される。マーロウはクラブ「コルバタ」や実業家ルー・ヘンドリックスらの関与を探る。
【転】陰謀の連鎖
マーロウはリンの死やニコの失踪の真相を追う中で、クレアの母ドロシー(実は叔母)や英国大使候補ジョセフとの関係も絡み、事件は複雑化。ニコは実は生きており、映画業界の麻薬取引リストを入手していた。彼はそれを使って業界を牛耳ろうとしていた。
【結末】真相と裏切り
ニコはクレアに「一緒に儲けよう」と持ちかけるが、クレアはそれが母やジョセフに影響することを恐れ、ニコを射殺。小道具部屋を焼き払って証拠も消す。クレアは映画業界のエージェント会社の社長に就任し、すべてを自分の思い通りに操っていた。
マーロウはクレアから映画業界で働かないかと誘われるが、彼女の冷徹さに複雑な思いを抱きながら物語は幕を閉じる。
🎭 作品の特徴
- クラシックなノワール調:1930年代のロサンゼルスを舞台に、陰影の強い映像美と重厚なセリフ回し。
- リーアム・ニーソンの渋さ:アクションを抑えた演技で、老練な探偵像を体現。
- テーマ:権力、欲望、裏切り、そして“真実”の曖昧さ。
この作品は、マーロウの視点からハリウッドの裏側に潜む腐敗を暴いていく構造で、クラシックな探偵ものの魅力と現代的な陰謀劇が融合しています。