🎬 作品概要
- 監督:アラン・パーカー
- 主演:ケヴィン・スペイシー(デビッド・ゲイル)、ケイト・ウィンスレット(ビッツィー・ブルーム)、ローラ・リニー(コンスタンス・ハラウェイ)
- 舞台:死刑制度が存続するアメリカ・テキサス州
- テーマ:死刑制度の是非と、真実を巡る心理戦
📝 あらすじ(ネタバレ込み)
死刑囚との面会
テキサス大学の哲学教授で死刑廃止運動家だったデビッド・ゲイルは、同僚コンスタンス・ハラウェイをレイプ・殺害した罪で死刑判決を受け、執行を目前に控えていた。
ゲイルは雑誌記者ビッツィーを指名し、死刑までの3日間、事件の真相を語ると約束する。転落の経緯
数年前、女子学生バーリンに誘惑され、一夜を共にしたゲイルは、彼女の虚偽のレイプ告発で大学を追われる。無罪が証明された後も評判は地に落ち、妻子とも離別。酒に溺れる日々の中、親友コンスタンスと死刑廃止活動を続けていた。事件当日
コンスタンスは難病で余命わずかだった。ある日、彼女は自宅で全裸のまま手錠をかけられ、ビニール袋を頭に被せられて窒息死。現場にはゲイルのDNAが残され、彼は逮捕される。新たな手掛かり
ビッツィーは取材の合間に独自調査を進め、カウボーイハットの男ダスティーや、事件現場を撮影したとされるビデオの存在を掴む。死刑執行当日、彼女はついにそのビデオを入手する。衝撃の映像
ビデオには、コンスタンスが自ら手錠をかけ、鍵を飲み込み、ビニール袋を被って横たわる姿が映っていた。つまり彼女は自殺であり、ゲイルは冤罪だった。
しかしビッツィーが刑務所に駆けつけた時には、すでに死刑は執行されていた。最後の真実
後日、ビッツィーのもとにゲイルからの荷物が届く。そこには、コンスタンスの死後に彼が現場に入り、彼女の額にキスをする映像が収められていた。
これは、死刑制度の矛盾を世に示すため、二人が仕組んだ計画だった。無実の人間が死刑になるという“事実”を作り出し、制度廃止への議論を喚起しようとしたのだ。
💡 見どころ
- 三段階のどんでん返し:虚偽告発→自殺の真相→計画的殉死という構造。
- 社会派テーマ:死刑制度の是非を観客に突きつける問題提起。
- 心理的余韻:真実を知ったビッツィーの涙と、制度への無言の批判がラストに残る。