2016年公開のマシュー・マコノヒー主演映画 『ゴールド/金塊の行方』(原題:Gold) のストーリーを、冒頭から結末まで時系列で詳しくまとめます(完全ネタバレあり)。
🎬 作品概要
- 監督:スティーヴン・ギャガン
- 主演:マシュー・マコノヒー(ケニー・ウェルス)、エドガー・ラミレス(マイケル・アコスタ)、ブライス・ダラス・ハワード(ケイ)
- ジャンル:実話ベースの犯罪サスペンス(モデルは1990年代の「Bre-X鉱山詐欺事件」)
- 上映時間:121分
📖 詳細あらすじ(ネタバレ)
1. 破産寸前の金鉱業者
1980年代末、ネバダ州リノ。
祖父の代から続く金鉱採掘会社「ワショー社」を継いだ ケニー・ウェルス は、事業の失敗で破産寸前。
事務所も手放し、恋人 ケイ の働くバーを仮事務所にしていた。銀行からの融資も断られ、出資者探しも空振り続き。
2. インドネシアでの賭け
ある夜、ケニーは「インドネシアで金鉱を掘り当てる」夢を見る。
彼は直感的に運命を感じ、かつて銅鉱を発見した実績を持つ地質学者 マイケル・アコスタ を訪ねる。
二人はジャングル奥地で採掘を開始。資金はケニーの全財産と借金をかき集めたもの。
しかし金は見つからず、労働者は次々と逃げ、ケニーはマラリアで倒れる。
3. 奇跡の発見
数週間後、意識を取り戻したケニーにマイケルが告げる――「世界最大級の金脈を発見した」。
ラボの分析も高純度を示し、ニュースは瞬く間にウォール街へ。
ワショー社の株価は急騰し、大手銀行から20億ドル規模の投資が舞い込む。
ケニーはニューヨーク証券取引所に上場し、一躍時の人となる。
4. 栄光と孤独
豪華なホテルでケイを迎え入れ、連日パーティー三昧。
しかしケイは、金に群がる人々やケニーの変化に失望し、彼の元を去る。
さらに金融界の大物 マーク・ハンコック が現れ、採掘権の売却を迫るがケニーは拒否。
するとハンコックはインドネシア大統領とのコネを使い、軍を動かして採掘権を奪ってしまう。
5. 逆転劇
絶望するケニーとマイケルだが、大統領の放蕩息子に接近し、危険な「トラの檻チャレンジ」で信頼を得る。
結果、採掘権を奪還し、株価は再び急騰。
ケニーは「金のツルハシ賞」を受賞することに。
6. 崩壊の真相
授賞式当日、マイケルは姿を消す。
翌日、衝撃の事実が発覚――金脈は存在せず、発掘された金はマイケルが仕込んだものだった。
推定170億ドルの価値は虚構であり、株価は大暴落。
ケニーは詐欺事件の首謀者として捜査を受けるが、逮捕は免れる。会社は破綻し、全てを失う。
7. マイケルの最期と遺産
マイケルはインドネシアで拘束され、護送中にヘリから飛び降り自殺。
死の直前、彼は自分の株を全て売却していた。
後日、ケニーはケイのもとを訪れ、マイケルから託された封筒を受け取る。
中には、二人がナプキンに書いた契約書と、7000万ドルの小切手――「半分ずつ」の約束が守られていた。
🎯 物語の特徴
- 実在の巨大詐欺事件をベースにしたフィクション
- 栄光と転落、友情と裏切りが交錯する構成
- ケニーの「夢を追う執念」と「金に翻弄される人間模様」が軸