『流星の絆』(東野圭吾・講談社文庫)は、両親を殺された三兄妹が真犯人を突き止める復讐劇と、兄妹の絆を描いた感動ミステリーです。
🌠 物語の概要(ネタバレ込み)
🔪 両親殺害事件
- 小学生の三兄妹(功一・泰輔・静奈)は、ペルセウス流星群を見るため夜中に外出。
- 帰宅すると、両親(洋食店「アリアケ」経営)が刺殺されていた。
- 現場には見知らぬ傘が残されていたが、指紋は検出されず、捜査は難航。
- 事件は未解決のまま、兄妹は施設へ。功一と泰輔は静奈を守ることを誓う。
🎭 詐欺師としての兄妹
- 大人になった三人は、詐欺師として活動。
- 功一が頭脳、泰輔が実行役、静奈が囮役。
- ある日、静奈がターゲットの洋食店「とがみ亭」で父のハヤシライスと同じ味を発見。
- その店の御曹司・戸神行成は、事件当時、現場から出てくるのを目撃された人物だった。
🕵 真犯人への罠
- 功一は行成を疑い、静奈を使って接近させる。
- 行成は静奈に惹かれ、恋愛関係に発展。
- 功一は、父のレシピと「とがみ亭」の味の一致、事件後に店が急成長した事実から、父のレシピを盗んだ上で殺したのではないかと推理。
🧪 DNA鑑定と傘の罠
- 功一は警察に協力し、行成の父・戸神政行のDNAを入手。
- 現場に残された傘の把手部分のDNAと一致。
- しかし政行は「傘を間違えて持ち帰っただけ」と主張。
- 功一は、傘の持ち方(ゴルフの素振り)による傷の特徴から、政行が現場で傘を使っていたと証明。
💔 衝撃の真相と結末
- 真犯人は刑事・柏原だった。
- 現場に最初に到着した彼が、傘を逆さに持って素振りしていた姿を功一は目撃していた。
- 指紋が検出されなかったのは、自分の傘だと勘違いして拭いたため。
- 柏原は、父・幸博からレシピを買おうとしたが断られ、逆上して殺害。
- 功一は警察に真相を告げ、事件は解決。
- 静奈は行成との関係に悩むが、兄たちの思いを受け止め、前を向く。
🎯 作品のテーマ
- 兄妹の絆:血の繋がり以上に強い信頼と愛情。
- 復讐と赦し:真実を暴くことと、未来を生きることの葛藤。
- 料理と記憶:ハヤシライスが家族の象徴として機能。
この作品は、ミステリーとしての完成度に加え、人間ドラマとしての深みが高く評価され、ドラマ化もされました。