高原鉄道殺人事件

『高原鉄道殺人事件』(祥伝社文庫・西村京太郎)は、十津川警部シリーズの短編集のひとつで、表題作を含む5編が収録されています。


🚉 高原鉄道殺人事件(ネタバレあり)

🧩 事件の発端

亀井刑事の息子・健一から「お姉ちゃんが、死んじゃったよ!」という悲痛な電話が入る。被害者は亀井の姪・井上由紀。彼女は信州・小海線の乙女駅で、走行中の急行「信州1号」の車内から狙撃され死亡した。

🕵️‍♂️ 捜査開始

十津川警部と亀井刑事は現地に赴き、由紀の交友関係を調査。彼女は大学生で、芸能人・黒木明と交際していた。さらに、暴力団関係者や大学の同級生など、複数の人物が関与している可能性が浮上する。

⏱️ 鉄壁のアリバイ

容疑者の一人・中野勇には、事件当時札幌にいたという鉄壁のアリバイがあった。東京から札幌まで1300kmの距離をどうやって移動したのか?十津川は時刻表と列車の運行ルートを駆使してアリバイ崩しに挑む。

🚂 列車トリックの解明

犯人は、複数の列車を乗り継ぎ、飛行機も利用して東京〜札幌間を短時間で移動していた。十津川はその巧妙なトリックを見破り、犯人のアリバイを崩す。

🔚 結末

犯人は、由紀が過去の犯罪を知ってしまったことを恐れ、口封じのために殺害した。だが、犯人が仕掛けたトリックには無駄な殺人も含まれており、十津川はその「無駄な殺し」によって真相にたどり着く。


📚 収録作品一覧

  1. 高原鉄道殺人事件(表題作)
  2. おおぞら3号殺人事件
  3. 振り子電車殺人事件
  4. 内房線で出会った女―さざなみ7号
  5. 殺意の「函館本線」

いずれも列車トリックやアリバイ崩しがテーマで、旅情とサスペンスが融合した西村京太郎らしい構成です。