🕵️♂️ 物語の核心と展開
1. 贈収賄事件の捜査
- 米崎地検の検事・佐方貞人(上川隆也)は、東京地検特捜部の応援として、同僚の庄司真生(松下由樹)と共に派遣される。
- 特捜部では、大物代議士・大河内定和(寺田農)と財団理事・増元敬清(六平直政)による贈収賄事件を捜査中。
- 重要参考人の園部勝也が自殺し、捜査は行き詰まる。
- 佐方は、逃亡した経理責任者・葛巻利幸(手塚とおる)を追うが、特捜部の主任検事・輪泉琢也(正名僕蔵)からは冷遇される。
2. 真実への突破口
- 佐方は葛巻の従兄・岩舘啓二の事情聴取を通じて、葛巻の居場所を突き止める。
- 岩舘の母の死に目に立ち会わせるという人道的な配慮をしたことで、岩舘は協力を約束。
- 葛巻は出頭し、現金3000万円を運んだと証言するが、佐方はその証言に違和感を覚える。
3. 証言の裏と真犯人
- 実際には、現金を運んだのは園部であり、葛巻は増元から偽証を指示されていた。
- 園部が残したICレコーダーの音声が決定的証拠となり、大河内と増元は逮捕される。
🧩 佐方の父・陽世の事件の真相
- 佐方の父・陽世(中原丈雄)は、29年前に建設会社の遺産5000万円を横領した罪で逮捕され、黙秘を貫いたまま実刑判決を受けた。
- 週刊誌記者・兼先守(山口馬木也)がこの事件を掘り返すが、真相を知った後「記事にはできない」と告白。
- 実は陽世は、会社の不正を隠すために罪をかぶった可能性があり、息子・佐方に正義を託していたことが暗示される。
🎬 結末とテーマ
- 巨悪に立ち向かう佐方の姿勢は、検察内部の腐敗や政治との癒着を浮き彫りにする。
- 「正義とは何か?」という問いに対し、佐方は「罪をまっとうに裁かせること」と信念を貫く。
- 父の事件を通じて、佐方自身の“本懐”=検事としての使命が明確になる。
このドラマは、単なる事件解決ではなく、正義と信念を巡る深い人間ドラマとして高く評価されています。シリーズの中でも特に感情的な深みがある作品ですね。
もっと詳しく読みたい方は、こちらの解説記事をご覧ください。