釧路・網走殺人ルート

『釧路・網走殺人ルート』(西村京太郎・徳間文庫)は、十津川警部シリーズの一作で、北海道を舞台にした旅情ミステリーです。


🧠 あらすじ(ネタバレあり)

💰 横領と逃亡

太陽興産の業務課長・古谷伸行は、会社の金1億円を横領し、北海道へ逃走。銀座のクラブホステスで愛人の中村エリ子と合流するため、寝台急行「まりも」に乗るが、車内で彼女の絞殺死体を発見する。

📞 謎の脅迫

その直後、古谷のもとに「網走で1億円を渡せ。さもなくば通報する」と脅迫電話が入る。さらに東京では、古谷の同僚・畑野ひろ子が殺害され、古谷は殺人容疑でも指名手配される。

🕵️‍♂️ 十津川警部の捜査

十津川警部と亀井刑事は、古谷の無実を信じて北海道へ飛び、釧路・網走・層雲峡・登別など広大な土地を舞台に捜査を展開。事件の背後には、太陽興産の社内抗争や関連企業「桂エンタープライズ」の不正が絡んでいた。

🧩 真相と結末

古谷は壮大な罠に嵌められていた。事件の黒幕は、会社の権力争いに絡む人物であり、古谷を利用して金を奪い、口封じのために殺人を重ねていた。十津川の執念の捜査により真犯人が暴かれるが、古谷自身は最後に殺されてしまうという衝撃の結末を迎える。


🎭 テーマと特徴

  • 旅情ミステリーの醍醐味:北海道の名所を舞台にした逃亡劇と捜査。
  • 社会派要素:企業の不正、内部抗争、金と権力の闇。
  • サスペンスと哀愁:逃亡者の孤独と、正義を貫く警部の信念。

この作品は、旅情とサスペンスが融合した西村京太郎らしい一作であり、十津川警部の冷静な推理と人間味が光る長編です。